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「逆境を打破するのは“結果と使命感”」——Forbes JAPAN副編集長 谷本有香さんは「人生の挫折」から何を学んだのか?

毎週水曜22時から生放送している「何を学べば○○さんのようになれるのか(通称なにまな)」。学び続けることで自分らしい生き方を切り開く20人に、 スクーアナウンサー中田有香と受講生が直接問う30分の授業です。

今回は、世界的経済誌「Forbes JAPAN」副編集長で、今年9月に「世界のトップリーダーに学ぶ 一流の『偏愛』力」を上梓された谷本有香先生の授業で語られた人生の転機や挫折から得た学びについてご紹介します。

「潰れるはずがない」山一證券の倒産。大企業神話が崩れた瞬間

山一証券に新卒入社し、社内の経済キャスターとして活躍されていた谷本先生。しかし入社から2年後、会社が突然「自主廃業」することに。「大企業に入れば一生安泰」とされていた時代。誰もが予想していなかったこの出来事が谷本先生の人生に大きな転機をもたらします。

山一證券が自主廃業ということになったというのは、私にとっても世間にとっても大きな一つの転換点だったと思うんですよね。いわゆる、大企業神話の崩壊というか、今まであった終身雇用というシステムの終焉が現実化した一つのきっかけになったと思うんです。
それを目の当たりにした時、では、自分自身は社会をどうサバイブしていけばいいのかということが今度は現実的に問われるわけです。大きな会社に入れば一生安泰ではなくなった。自身に能力をつけていかなければ生きていけないという事実を受け入れざるを得なかったんです。それが、その後の私の人生を大きく変えるようなきっかけになりました。“

もう会社は信用できない。フリーランスとして生きていくことを決意

いまでは、転職やフリーランスはキャリアの選択肢の一つとして当たり前になりました。しかし、山一證券が倒産したのは、今から20年以上も前。大企業神話が一瞬で崩壊、今までの常識が覆されることこの大事件を機に、谷本先生は「会社に頼らない生き方」とは何かを考えるようになったと言います。その結果、自分の腕一本で勝負するフリーランスになることを決断。その時のことを先生はこう振り返ります。

“会社が倒産したことで「もう、会社は信用できない」というふうに思ったんです。だから、フリーランスとして生きていこうと決めました。しかし、金融経済には携わりたかった。ただ、まずは自分の中で「山一證券」で何が起こったのか精算したかったんです。そのために、金融経済という仕組みや、なぜこの会社が潰れなければいけなかったのかということを、どうしても知らなければならなかった。
そのときに、金融という世界に身を置かなければと思ったんです。しかし、折しも世の中は、山一證券の倒産などを機に証券不況に陥っている中で、私のように専門性も顧客も持たない人間を取る会社なんてないんですよね。けれど、この金融という世界でフリーランスとして活動していくということを周りに宣言をしたんです。そうしたら、それを聞いた人々は出来るわけがないと皆大笑いしたんです

「誰もが無理だろう」という目で見るなかそれでも、「どうすれば金融という世界の中で、フリーランスとして自分自身の能力や、腕を使って生きていけるのか」を必死に考えた谷本先生。考え抜いた結果、「金融危機が発生したメカニズムを解明したい。そして、正しい情報を伝えたい」という思いから、金融経済専門のニュースキャスターになる道を選択します。

「誰もが無理だろう」という目で見るなかそれでも、「どうすれば金融という世界の中で、フリーランスとして自分自身の能力や、腕を使って生きていけるのか」を必死に考えた谷本先生。考え抜いた結果、「金融危機が発生したメカニズムを解明したい。そして、正しい情報を伝えたい」という思いから、金融経済専門のニュースキャスターになる道を選択します。

フリーランスとして味わった挫折。どんな状況でも「成果を出し続ける」それが私の生存戦略

“いざ、フリーランスでやっていこうと決意したものの、最初は辛いことの連続でしたね。どこにも所属していないからこそ、足元を見られて相場よりもずっと低い金額で仕事を依頼されたり、ブラック的な働き方を強要されたり、パワハラを受けたり…いろんなことがありました。”

人生においての挫折経験について聞かれた谷本先生は、独立した頃のことを振り返りフリーランスで稼いでいく難しさを語ってくださいました。いわば、逆境とも言えるこの状況。先生は心を折らずに、どうやって突破してきたのでしょうか。

“そういった環境で生きていく中で、何をやってきたのか。それは成果を出し続けることです。それができれば、きちんと明日のお米が食べられるわけですよ。明日の職業に結びつくわけですよね。今までパワハラをやってきた人間も、私が成果を出すことによって、使わざるを得なくなるわけです。だから、私の苦痛、苦労の連続の中での戦いは、自分自身がどのくらいパフォーマンスを出せるかということの戦いでもあったんです。
それに耐えられた理由は、大義があったから。ここで私がドロップアウトしてしまうことによって、山一證券の1万人の同僚であったり、お客様に対して顔向けが出来ないと思いました。また、私自身、あの一連のことを追及できないで終わるというのは、絶対に避けたかった。その思いだけで、やり抜くことができたというところはあると思います。”

「血反吐を吐くような日々もあった」と当時のことをお話する谷本先生。そうした様々な苦境にも耐えた結果、今では、世界的なVIPや大企業の経営者など、3,000人以上のトップリーダーの方にインタビューをする名キャスターとして、様々なメディアから引く手あまたです。たとえ今、辛い状況にいても、きっといつか視界が開けることを先生の生き様から感じることができるのではないでしょうか。

授業内では、他にも「個人にもビジョン・ミッションが必要な理由」や、「職場で良好な人間関係を築くための考え方」、「谷本先生の目指す未来」などについてもお話され、たくさんの学びが得られること間違いなしです。

また、受講生からの質問に対する先生の回答から、新たな気づきや発見があるからもしれません。気になった方は、ぜひ、Schooで続きを受講してみてはいかがでしょうか。

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