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「やったことがないなら、できるようになろう」 離島の人材不足を“チャンス”に変える学び【Schoo受講生の学びストーリー】

「人生100年時代」を迎える中で、スキルアップや新しいことへの挑戦を通して人生を豊かにするための、大人の「学び直し」が重要になってきています。

今回お話を伺った田中さんは、ライフスタイルの変化に合わせて神奈川県から地元・奄美大島にUターン。現在はECサイトの運営を中心に奄美大島に関する情報発信を担いながら、社会人向けオンライン学習コミュニティ「Schoo(スクー)」を活用して自身をアップデート中。地元へ貢献したいという想いを少しずつカタチにしています。

Schooを「学びの入り口」として次々にお仕事の幅を広げている田中さんに、離島ならではの働き方や今後の目標についてお話を聞きました。

*田中さんプロフィール*
・鹿児島県奄美市出身。群馬県の大学に進学し、新卒でフリーペーパー制作の会社に就職。その後ネットショップ向けの広告代理店に就職し数年勤めた後、リフォーム会社に転職。
・ライフスタイルの変化を機に、地元奄美へUターン。情報発信で奄美の発展に貢献する「株式会社しーま」へ入社。主に立上げから参画したECサイト運営を担当しながら、新規事業にも取り組んでいる。
・仕事と子育てを両立しながら、すきま時間でSchooを活用し学んでいる。


異業種への越境転職を何度も経験。そのたび「学び」でスキルを身につけてきた

——まずはこれまでのご経歴と、現在のお仕事について教えてください。

高校卒業後、奄美を出て群馬県の大学でマーケティングを学び、そのまま群馬のフリーペーパーの出版社に新卒で勤めました。デジタル分野の広告を知りたいと東京のネットショップ向け広告代理店に入社。会社の人員整理のタイミングで退職し、休業中に親戚の内装屋を手伝う中でインテリアの面白さを感じてリフォーム会社で働きました。

その後、結婚して子どもが生まれたタイミングで、地元奄美にUターンしました。個人で便利屋を開業して1年くらい経った頃、当時株式会社しーまでネットショップの設立に奔走していた代表に、フリーペーパーやネットショップの知識を活かして欲しいと声をかけてもらい入社しました。しーまは情報発信で奄美の発展に貢献する会社なのですが、一度島を出たことで改めて奄美の魅力に気づき、奄美の町づくりにかかわるような仕事がしたいと思っていたので、有り難いお誘いでした。

しーまに入社してからは、主にECサイト運営を商品の仕入れも含めて担当しつつ、年1回のフリーペーパー制作の時期には営業も兼務し、新規事業開発にも取り組んでいます。

——異業種への転職を含め幅広いお仕事を経験されていますが、これまでキャリアチェンジのためにどのように学んできましたか?

リフォーム会社の営業の仕事は、どの仕事をどの職人さんにどんな順序で依頼するか、段取りを組めなければ務まらないので、建設業界初心者ながらいきなり幅広い知識を求められました。業界のことを体系的に幅広く学ぶには、現場での知識習得と併せて資格取得のための勉強が一番効率的だと考え、インテリアコーディネーターの資格を取得しました。現場と座学の両輪での学びを大切にしています。

しーまに転職した時も、入社前からECサイト運営の入門書を3冊読みました。新しい分野に挑戦する時は、内容を比較してより一般的な知識を身につけるため、入門書を3冊は読むようにしています。入社後は各種セミナーやSchooなどのオンライン講座を受けてさらに深堀していくように心がけてきました。

▼田中さんが受講した、菅原渉先生によるネットショップの講座

△「しーま」のお仕事中の様子

人材不足の離島だからこそ、Schooを「学びの入り口」にして新しい領域に挑戦

——Schooはいつから・どのように活用されていますか?

しーまの情報発信事業に必要な、Illustratorなどを使った制作・編集スキルを身につけたいと思っていたところ、奄美の事業所なら無料でSchooを利用できる(※)と知って、2020年から使い始めました。

初めはIllustratorの授業を探していましたが、それ以前にECサイト運営についてもっと理解を深めなければいけないと気づき、Googleアナリティクスやカスタマーサクセスなど、業務に直結するスキルを学んでいます。

▼田中さんが受講した、小川卓先生によるGoogle Analytics 4の講座

普段は忙しく、パソコンの前に座って学ぶ時間を確保するのは難しいので、家事をしながらSchooの授業をラジオのように聴いています。やっぱり今は子どもと遊ぶ時間も大切にしたいので、日常の一部に取り込んで無理なく続けるようにしています。

※2017年奄美市は株式会社Schooと遠隔教育システムを活用した地方創生推進の包括的パートナーシップ協定を締結。2021年には奄美大島内5市町村にサービスを拡大しています。
https://www.city.amami.lg.jp/dx/schoo/kyoutei.html

——田中さんは読書や資格取得など様々な方法で学んでいますが、その中でSchooはどのように役立っていますか?

僕にとってSchooは「学びの入り口」です。本屋さんで目についた本をパラパラめくってみるような感覚で、授業一覧の中から気になったものを覗いてみて全体感を掴み、それから参考書などで学びを深めています。他にも、ChatGPTなどニュースで気になったものはまずSchooで検索してみるようにしています。

先日Web解析士の資格を取ったのですが、これもSchooのトップページで見つけて興味を持った分野です。ECサイト現状把握・改善方法に役立つ内容なので、学んで良かったです。

——業種の垣根を超えて幅広く挑戦されていることは、奄美大島が離島であることと関連がありますか?

島は過疎化が進んでいて人材不足なので、1人で複数の職種をかけもちすることも少なくありません。そのため、どんなことでも「やったことがないからできない」ではなく、「やったことがないなら、できるようになろう」というスタンスで臨んでいくのが僕たちの日常です。

一見、過酷な環境に思われるかもしれませんが、新しく色々なことに挑戦するチャンスに溢れているとも言えます。私のように、未経験の領域でも学びながらプロとしてやっていくことができるのは、スキルや人材が充足していない離島ならではの恩恵だと思います。

次の目標は実店舗の運営!島野菜を「売る」だけでなく、奄美大島の食文化を伝え残したい

——これまでの学びを生かして、どんなことに挑戦したいですか?

これまでやってきたECサイト運営がフルーツの販売などで軌道に乗ってきたので、次のステップとして、奄美大島の野菜や果物の実店舗運営ができたらと思っています。

日本全体に言えることですが、奄美大島では特に、離農する農家さんが増えています。島で古くから栽培されてきた野菜を「島野菜」と呼ぶのですが、一般的な野菜と違って調理法があまり知られていないため売れにくく、値段が下がっているのです。当然農家さんの収入も少なくなって、手間をかけて野菜を作ることも難しくなってきています。

島野菜がなくなるということは、奄美の食文化の存続にも関わります。島野菜を買ってくれる人を増やすには、島野菜の味や食べ方を知ってもらうのが一番です。店舗を運営できるようになったら、島野菜を使った料理を食べられるカフェスペースを併設して、レシピを公開したりワークショップをしたりしてみたいです。 

実現のためにはまず社内で提案を通すことから始まるので、話し方やプレゼンの組み立て方をSchooで勉強します!島野菜が売れる仕組みを作ることで地域の農家さんたちをサポートしながら、奄美の大切な食文化を継承していきたいです。

△奄美大島で古くから栽培されてきた「島野菜」たち

田中さんは離島の人材不足を「チャンス」ととらえて、未経験の領域にも果敢に挑戦して仕事の幅を広げてこられました。Schooや書籍、資格などを組み合わせた自分なりの学び方を確立しておられることも、田中さんの強みだと思います。    

「島野菜の販売を通して奄美の食文化を伝えたい」という田中さんの夢の実現を、Schooが応援できたら嬉しいです。

<参考記事>
▼奄美大島のユーザーの「学びストーリー」


■株式会社Schooについて

MISSION:世の中から卒業をなくす
VISION:インターネット学習で人類を変革する


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