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「学修者本位の学び」を当たり前に。 大学・高等教育機関DXプラットフォーム「Schoo Swing」が実現する、3つの新しい授業体験をご紹介

新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くの大学が短期間に急速なオンライン化を進めました。現在では、対面授業とオンライン授業を併用するハイブリッド型教育のあり方を検討する大学が増えています。その過程で教育現場からは、「ツール・データの運用・管理が複雑化している」「慣れない授業フローに、教員の負担が大きい」「授業の質の担保・向上が難しい」などの悩みが聞かれました。

この課題を解決すべく、Schooがこれまでの大学DX支援のノウハウを結集して開発したのが「Schoo Swing」です。本記事では「Schoo Swing」の特徴について簡単にご紹介します。

※大学・高等教育機関のDXや授業のオンライン化の意義についての記事はこちらです。


高等教育機関DXプラットフォーム「Schoo Swing」とは

「Schoo Swing」は、「学修者本位の学びを当たり前に」をコンセプトにSchooが高等教育機関に特化して提供している「CMS/LMS一体型のクラウドベースの学習プラットフォーム」です。

新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの高等教育機関が急遽オンライン授業を開始した2020年当時、教育現場からは「オンライン授業関連のツールがばらばらで管理負荷が大きい」という悩みが多く聞かれました。授業のオンライン化がある程度達成されてからは、「オンライン上では学生の反応が見えづらいため、対面授業に戻したいという教授がいる」「学生が本当に学習動画を見ているのか確かめられず困っている」「データ活用、教育DXに取り組みたいが何をしたらいいか分からない」等のお声をよく伺います。

コロナ禍以前から大学のDX支援を行ってきたSchooは、これらの課題を解決すべく、講義前の準備から講義後の課題管理、アクティビティデータを活用した教育の質の向上までオールインワンで実現できる学習プラットフォーム「Schoo Swing」を開発しました。

2021年9月の正式リリース以後、すでに複数の大学・専門学校に導入いただき、現場の声を取り入れながらプロダクトを進化させています。

「Schoo Swing」で実現する、アフターコロナの次世代型教育の3つの特徴

①オフライン/オンラインの学習を柔軟に組み合わせたハイブリッド教育

スクーが大学生・専門学校生を対象に実施したオンライン授業の実態に関するアンケート調査(※)によると、約3割の学生が「キャンパスに通いたいと思わない」と答えており、「キャンパスに通いたい」と答えた学生のうち約65%が「週に2〜3回キャンパスに通いたい」と回答しています。以前は当たり前だった「週5日キャンパスに通いたい」と答えた学生は全体の1割強という結果です。

また、教員や学生間のコミュニケーションが発生する頻度が高い「実習・語学」や「ゼミ・研究室」に関しては約半数が対面授業を希望していますが、講義形式の授業についてはオンラインもしくはハイブリッド型を希望する学生が合わせて約70%いました。

つまり、コロナ禍を経てオンライン授業を体験した学生にとって、毎日キャンパスに通うことはすでに前提ではなくなっており、科目特性に応じて学生が希望する参加形態・受講体験が異なっていることが分かります。

このような学生のニーズや新型コロナウイルスの感染拡大状況などの変化を踏まえ、多くの大学・高等教育機関ではオンラインを活用した多様な授業設計を検証する必要が生まれてきました。

「Schoo Swing」は、ハイブリッド型、ハイフレックス型、オンデマンド型、ブレンド型(対⾯・オンラインの組合せ)、BYODの対⾯型授業など、科⽬や授業回ごとにあらゆる形態の授業設計にこれ一つで対応でき、授業前後の学習としての動画・⼩テスト・課題提出を組み合わせた学修設計も可能です。

△対面授業を選択した場合の受講画面  
△オンライン(ライブ)授業を選択した場合の受講画面

また、「単位制度の実質化」に向けた授業外学修時間の伸長や、学生のニーズに合わせた学習支援の充実に向けて、リベラルアーツやデジタルリテラシー、ビジネス基礎力など多様な分野・レベルの約7000本のSchooオリジナル動画学習コンテンツを「Schoo Swing」から視聴可能です(3月以降を予定)。特定授業の補助教材としてのご案内や、学生が関心に合わせ視聴する形態のいずれにも対応可能です。

△約7000本に及ぶ、多様な分野・レベルのSchooオリジナル動画学習コンテンツ

② 教員と学生の「双方向コミュニケーション」で授業を共創

オンラインを活用した遠隔授業の難点の一つに、教員と学生のコミュニケーションが希薄になりがちなことが挙げられます。Schooがお話を伺った多くの大学関係者・教員の皆さんも、学生のリアクションが見えないため、対面では担保できていた授業の質が保てず、満足度が下がってしまう懸念を抱えていました。

実際に先述のアンケート結果では、ライブ授業・オンデマンド授業ともに、オンライン授業が「不満/やや不満」と答えた学生は、「満足/やや満足」と答えた学生と比べて「教員とのコミュニケーション」に課題を強く感じていることが分かります。

授業中のコミュニケーション課題を解消するため、「Schoo Swing」には授業中に学んだことや質問したいことを自由に投稿・共有できる「タイムライン」が備わっています。コメント投稿はハードルが高く感じれば、「なるほど」「もやもや」などのリアクションボタン1つで学生が今の自分の状態を表明することもできます。教員はこれらの学生のリアクションをリアルタイムで見ながら授業を組み立てることができます。

△「Schoo Swing」には学生が主体的に授業に参加できるよう、様々な工夫が凝らされている。

これらの機能は、Schooが10年間運営してきたオンライン学習サービス「Schoo」から受け継いだものです。「Schoo」の生放送授業は、受講生がそれぞれ異なる場所からオンライン上の「教室」に集まって一斉に受講するもので、仕組みとしては大学のライブ授業と同様です。授業中、タイムラインでは講師への質問や受講生同士での意見交換が活発に行われ、受講生が主体的に授業に参加できる形になっています。

△「Schoo」の生放送の様子。画面左の「タイムライン」には、受講生のコメントが流れている。

この他にも、授業中にその場でミニクイズやアンケートができる「クイズ・アンケート機能」や、数人のグループに分かれてワークができる「ブレイクアウトルーム機能」も備えてあります。

これらの機能によって、対面授業とオンライン授業のどちらの授業形態でも同様に、双⽅向の学びを促進できます。

③ 学修データの可視化による「教育の質向上」

コロナ禍に対応するための授業のオンライン化だけでなく、「教学マネジメント指針」が目指すところの教育の質向上や学習成果の可視化の要請が高まる中で、学修データの集約・可視化はこれからの大学教育には必須の要素と考えられています。

「Schoo Swing」では動画視聴履歴等の学修ログを元に、各講義・授業ごとに教学マネジメントに⽣かせるデータを可視化・蓄積できます。例えば、視聴⼈数・視聴回数・視聴完了率の統計値といった視聴ログを毎分蓄積する機能があり、出欠管理や授業評価のインプットに活用が可能です。加えて、授業中のコメント数や「なるほど」「もやもや」ボタンの押下数も自動で集計・グラフ化されるため、授業全体の活性度や学生の理解度の把握が可能です。また、全体の傾向だけでなく、学生一人一人の視聴状況・視聴完了状況についても把握することができるため、「学生別の学修状況」の管理や指導にも活用できます。

△視聴データの参照画面イメージ

さらに今後は、これらのデータを授業・学生・教員の各区分の分析ダッシュボードに集約し、学修データを一元管理するための機能追加も予定しています。(※リリースは4月頃を予定)

このように「Schoo Swing」は、学修データの取得・可視化ができるラーニングアナリティクス基盤という一面も持っています。「Schoo Swing」で取得した学修データに基づく効果検証のサポート等を通じ、教育の質向上に向けた教学マネジメントの実現を、Schooがサポートします。

■『Schoo Swing』製品概要

製品名:Schoo Swing 正式版(読み:スクー スウィング)
提供開始日:2021年9月28日(火)
利用対象者:大学・専門学校    
サービスに関するお問い合わせ:dx@schoo.jp(プラットフォーム事業ユニット)



(※)参考データ
2021年8月5日プレスリリース「【調査リリース】オンライン授業の実態に関する学生アンケートを実施」より抜粋 

<調査概要>
・調査対象:大学・専門学校に通う生徒
・調査期間:2021年6月22日(火) 〜 6月28日(月)
・回答者数:N = 660
・調査内容分析:株式会社Schoo



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