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新コーポレートサイトを読み解く。 【Schooだよりvol.17】

こんにちは!コミュニケーション戦略室のルーシーです。

株式会社Schooは2022年10月に、創業12期目に突入しました!
新たな期を迎え、「社会人向けオンライン学習の会社」というイメージにとどまらず、「インターネットによる学びや教育を起点とした社会変革を行う会社」として会社の現在とこの先を過不足なく説明するため、コーポレートサイトをリニューアルしました。

Schooだよりvol.17では、新コーポレートサイトの企画・設計・制作を主導した井上さん(デザインユニット部門長)と小河原さん(人事部門長)のインタビューをお届けします。

リニューアルの背景や新タグライン「学びを起点に、社会の難問を解く。」、さらに刷新されたデザインに込めた思いを聞きました。

「ミッション×ビジョン体現企業」へ。進化の過渡期にあるスクー

ーー改めて、コーポレートサイト刷新の背景を教えてください。

小河原:今年1月に発表された「スクー10ヶ年ビジョン」の通り、スクーは今まさに「ミッション体現企業」から「ミッション×ビジョン体現企業」への進化の過渡期にあります。創業事業である「Schoo」に加え、地方創生事業や高等教育機関DX事業など、ビジョンに紐づいた様々な事業を多角的に展開するコングロマリットな会社になってきています。

そうしたスクーの今とこれからを、会社の「顔」であるコーポレートサイトを通して社内外に明確に伝えるため、今回のリニューアルを行いました。

社会貢献性と経済収益性を両立する、株式会社としての在り方

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ーー事業紹介のページにある「社会性と経済性の高度な両立を追求」するというメッセージは、今回のサイトから打ち出すようになったものですよね。この言葉を入れた意図を教えてください。

小河原:ここで言う「経済(収益)性」とは単に売上を上げることだけではなく、社会に与えるインパクトの大きさを意味しています。同じ事業内容でも10万円の事業と100億円の事業とでは、世の中に与える影響は違います。その意味で、スクーは資本主義の仕組みをテコにして社会貢献性の高い事業を行う「株式会社」です。このスクーの在り方に共感してくれる人たちに入社して欲しいという意図もこめて、このメッセージを盛り込みました。

新タグライン「学びを起点に、社会の難問を解く。」に残した少しの「引っかかり」

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ーー新しいサイトを開いてまず初めに目に飛び込んでくるのが、「学びを起点に、社会の難問を解く。」という新しいタグラインです。これについて教えてください。

井上:繰り返しになりますが、スクーは単なる教育ドメインのオンライン教育事業者ではなく、社会課題を解決する会社であること。社会課題を解決する手段として学びを提供しているという企業の思いを正しく発信したかった。そこで生み出したのが「学びを起点に、社会の難問を解く。」というタグラインです。

スクーのミッションでもあり元のサイトのタグラインでもあった「世の中から卒業なくす」は、とても分かりやすい強力なキャッチコピーでした。ですが今回は、分かりそうで分からない絶妙なところを突いたタグラインにしています。

ーー「分かりそうで分からない」ラインを狙ったのは、どういう意図ですか?

井上:耳障りの良いお洒落なキャッチコピーは、確かに心に響くし分かりやすいんですけど、一方で頭を素通りしてしまう危うさもあるんです。例えば最近すっかり耳に馴染んできた「SDGs」や「持続可能な社会」といったキーワードも、実は内容よりもその印象の方が記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。「あの、カラフルなやつね」という風に。

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△「SDGs」と聞いてこの画像を思い浮かべる人も多いのでは。

井上:「学びを起点に、社会の難問を解く。」というタグラインには、あえて少しの「引っかかり」を残しています。多くの人は「学びでどうやって社会課題を解決するんだろう?」と思うはずです。そしてそれぞれが自分の頭で社会課題について考え始めるようにすることこそが狙いです。

新しいコーポレートサイトは一般的なサイトと比べて文字の量が多いですが、それは「読む」サイトを目指したからです。このサイトを「眺める」のではなく、じっくりと「読む」ことで、社会課題やスクーの取り組みについて理解する努力をして欲しいんです。読めば読むほど理解が深まり、一方で新たな問いが生まれるようなサイトにできたと自負しています。

性別も年齢を関係なく広がるスクーの世界を、中間色のベージュで象徴

ーーもう一つ大きな変化として、テーマカラーがグレーからベージュに変わりましたよね。この変更にはどんな意図があるのですか?

井上:以前のコーポレートサイトは、明るい白にグレーと黒をパキッと映えさせて「若くて勢いのあるスタートアップ」な印象でした。それを今回一新したのは、性別も年齢も関係ない、老若男女どんな人でもウェルカムだという現在のスクーの世界観を体現するためです。

この世界観は2020年に始まったリブランディングプロジェクトで定めたもので、それ以降少しずつサービスサイトや個々のクリエイティブに反映させてきました。最も多くSchoo生の目に触れる授業画像も、男性的でも女性的でもなく、若さも老いも想起させない中間色を意識してデザインしています。

今回のリニューアルで、コーポレートサイトにもその世界観を表現しました。

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社会の難問に挑み続けるメンバーの一人ひとりの「意志」を写真で表現

ーー新しいコーポレートサイトには、メンバーの写真がたくさん使われています。これにはどんな思いが込められているのですか?

井上:今回のリニューアルはこれからスクーで働きたいと思ってくれている人に向けたものでもあるので、スーパーや直売所のような「生産者の顔が見えるコーポレートサイト」にしたかったんです。

とは言え、「和気あいあいとしたアットホームな職場感」を演出したかった訳ではありません。私たちが写真で表現したかったのは、社会の難問に挑み続けるメンバーの一人ひとりの「意志」です。それを醸し出せるように、集合写真ではなく個々の写真をメインにしてサイトを設計しました。

ーー写真には公式noteに掲載している社員インタビュー(通称「るつぼ」)も紐付けられていますね。記事を読むと、それぞれの人生を生きるメンバーが、ミッション・ビジョンへの共感を胸にスクーに集まっているのを感じられるのではないでしょうか。

井上:流石、良いこと言いますね(笑)

まさにその通りで、一般的なコーポレートサイトは会社全体にフォーカスして、個々のメンバーはその要素の一つとして見せているケースが多いと思います。でも私たちのコーポレートサイトは逆に、個々のメンバーにフォーカスしているんです。一人ひとりにそれぞれの生き方、生活、信条があって、それらとスクーのミッション・ビジョンが合致したから、今ここに集まっている。それが感じられる写真表現を目指しました。

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「サイトを訪れた人が、自分の頭で社会課題について考え始めるきっかけになれば」という思いも込めて作られた、新しいコーポレートサイト。

オフラインで開催された12期キックオフイベントでは、スクーのメンバーとして自分達自身がまず改めてミッション・ビジョンに向き合い、社会の難問をどう解いていくのかを考えるワークショップを実施しました。

ワークショップの企画・設計も担当されたお二人に、引き続きお話を聞きました。

スクーの一員として、一人ひとりが社会課題と向き合うワークショップ

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△ワークショップの様子。お題は「これからスクーがやろうとしていることと社会課題とのつながりを、周りの人にどう説明する?」というもの。約2時間に渡り、個人ワークとグループディスカッションを重ねました。

ーーまずは今回のワークショップの目的や手応えをお聞きしたいです。

小河原:繰り返しになりますが、スクーは今まさに「ミッション体現企業」から「ミッション×ビジョン体現企業」への進化の過渡期にあります。「学び続ける大人を増やす」だけではなく、大学や自治体・大企業・ユーザーさんや先生といったスクーの持つアセットを繋げたり、スクーがハブになることで、社会課題自体を自分たち自身で解決することができる。その未来の解像度を上げて、自分の言葉に落とし込むことがワークショップの目的でした。

目指したゴールは「各自の考えが開始時よりも深まっていること」。スクーのミッション・ビジョンと事業内容との繋がりを家族や友達に説明する言葉が、森さんや役員陣のプレゼンも踏まえたキックオフ全体を通して増えていれば、十分に意味のある時間だったと思います。

井上:これもコーポレートサイトと同じで、「個」にフォーカスして設計しました。ハッカソンみたいにチームとしての結論を導き出すのではなく、あくまで一人ひとりがワークショップ前後の自分自身の変化を実感してもらえるように考えました。

ーーあくまで答えはそれぞれの中にあって、それぞれが考え続けるべきものということですね。

井上:その通りです。あのワークショップを経て何か「答え」が見つかったという人は、恐らくいないと思います。そもそも正解なんて無いですから。社会課題そのものが常に変化していく以上、私たちは常に考え続けないといけないし、問われる度に答えを深めていかなきゃいけない。だからぜひ、あの日会場で感じた熱やパワーを持って帰って、これからも考え続けて欲しいです。

そうして各々が考えを深めた上で、それを共有し学び合うことがスクーの進化に繋がります。個人的には、メンバーとのお喋りとかミーティングのアイスブレイクで自然と社会課題の話題が出たり、ちょっとしたディスカッションが始まるようになるととても素敵だと思います。

小河原:そうですね。そのきっかけをもっと増やせるよう、これからも咀嚼会やワークショップのような場を定期的に作っていきたいです。

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<インタビューを終えて>

スクーの一員として、常に変化し続ける社会に向き合いながら、それを少しでも良い方向に進める方法を考え続けたいですね。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
Schooだよりvol.18は、11月末に更新予定です。お楽しみに!^^

【取材・執筆】森実咲(ルーシー) 


■参考記事


■株式会社Schoo

MISSION:世の中から卒業をなくす
VISION:インターネット学習で人類を変革する


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