見出し画像

大分支社で広がる学びの輪━━社員の学びを後押しする独自施策に迫る【JR九州アカデミー編③】

2022年にSchoo for Businessを導入し、さらに2023年6月からSchooを活用した企業内大学「JR九州アカデミー」を発足した九州旅客鉄道株式会社(JR九州)様。始動から約1年が経った今、個人単位での学びはもちろん、支社別の学びの特徴も見えてきました。

その中でも特に、積極的なSchoo活用に取り組んでいたのが大分支社。その背景には、学習意欲を向上させる独自の施策があったようです。同アカデミーに参加した花田将一さん、齋藤光さんにお話を伺いました。

花田 将一さん(JR九州 大分支社 総務企画課所属)
2010年入社、駅員としてキャリアスタート。博多駅勤務を最後に現場を離れ、大分支社へ異動。2年間の広報/法務業務を経て2024年4月から経理/企画を担当する。
 
齋藤 光さん(JR九州 大分支社 営業運輸課所属 大分指令)
2014年入社。大分駅で駅員業務に従事した後、北九州の門司車掌区で車掌、大分運輸センターに異動し運転士を務める。大分支社に異動後は総務企画課で経理や広報を担当した後、営業運輸課の大分指令で運行管理業務を担当している。


現場から非現業へ異動。必要なスキルがガラリと変わった!

━━ JR九州に入社した理由を教えてください。

花田さん:私の理由はシンプルで、ずばり「鉄道業界に入りたかったから」。子どもの頃から電車が大好きで、運転士になるのが夢でした。

齋藤さん:私は福岡市出身で大学進学を機に関西に出ましたが、卒業後は地元九州に貢献したいと思い入社しました。JR九州は幅広い分野で事業を展開しており、さまざまな業務に挑戦できることも魅力でした。

━━ 花田さんは入社後、運転士になるという夢を叶えられたのですか?

花田さん:実はずっと運転士を目指して社内試験を受けていたのですが、適性検査が障壁でした。改めて自分の適性を考えた時に、様々な業務を経験し、スキルアップしたいと思うようになりました。入社5年を経て目標を“駅員のスペシャリスト”に切り替えて、「国内旅行業務取扱管理者」の資格を取得。その後、社内資格の「運転当務」「新幹線当務」を取得後に、博多駅に転勤し、駅員をとりまとめるポジションである営業総括になりました。これでひとまず駅員の道は極めたかな、という気持ちでいます(笑)

その後、博多駅で勤務していた2021年の終わりに、もっと視座を高めようと若手対象の「リーダー研修」にも挑戦。大分支社へ異動し、今に至ります。

━━ 齋藤さんは社会人になってから、どのような学びのご経験がありますか?

齋藤さん:4年前、運転士だった私は支社の経理担当という全く違った職種に異動が決まったことをきっかけに、独学で簿記を学びました。また、以前に社内の制度を活用して英語の学習にも取り組み、初級・中級レベルを受講したことがあります。

最近は社内制度を活用し、経営大学院に通っていました。課題に取り組むのが大変でしたが、社外の方々と交流するよい機会となり大きな刺激を受けました。

また、業務と関係ないところでも大学で学んだスポーツ健康科学を活かそうと、セミナーを受講して健康管理士の資格の勉強もしていましたね。

━━ 学びを継続されてきたお二人ですが「JR九州アカデミー」でさらに新たに学ぼうと思ったきっかけは何ですか?

齋藤さん:大分支社に異動し経理業務を担当していた時に、簿記を独学で学んでいたものの、やはりスキル不足は否めませんでした。そんな時JR九州アカデミー参加者の募集を知り、財務学科コースがあったので実務に活かせそうだと応募したのです。

花田さん:私も約2年前に大分支社へ異動となり、鉄道現場から管理部門へと職務が変わったことで自主的な学びの必要性を強く感じるようになりました。資料作成などのパソコンスキル、プレゼンテーションスキルなど、人に伝える術やテクニックをもっと学ぶ必要があるなと。そうした中で、JR九州アカデミーの募集があり、プレゼンテーション学科の内容を見たところ、自分の求めるスキルに合致したので申し込みました。

━━ お二人とも人事異動が学びのきっかけだったのですね。

齋藤さん:現在、大分指令で運行管理業務に就いていますが、自動化やAIの台頭で社会が変化していくなかで、今後は車掌だけ運転士だけといった一つの分野に特化した専門的な業務はなくなっていくと考えています。将来を考えた時に、一人ひとりがビジネスパーソンとしてマルチスキルを習得することの必要性を感じているので、財務も引き続き学んでいきますし、選択した学科以外でもSchooを利用して多様な分野の学びに取り組んでいます。

多様な学び方と学習コンテンツ。”学びの迷子“にならない学科選択制

━━ 実際にJR九州アカデミーを通してSchooを使った感想をお聞かせください。

花田さん:これまでの学習ではYouTube動画などを参考にしていたのですが、より専門的なしっかりした内容でありながらも、対話形式の授業なので学びやすいと感じました。なによりオンライン学習なので、自分のいいタイミングで受講できるのがいいですね。単身赴任なので週末に帰宅する移動時間を活用して視聴することが多いです。

齋藤さん:オンライン上で仲間と一緒に学べるので、普段は顔を合わせない人とも交流でき、それぞれの思いに触れることができたのでとても励みになりました。

アカデミーでの学習はこれまで取り組んできた独学とは違って、学科に入ることで学ぶべきコンテンツに迷わずに済むことが魅力です。また、業界のトップランナーの講義を直接聞けることで、独学よりもすっと頭に入ってくるので知識が身につきやすいと感じました。学習のタイミングとしては休日にパソコンを開き、しっかり座って学ぶことが多かったですね。

━━ それぞれ約1年間学んで、ご自身に変化はありましたか?

花田さん:資料作成の時に「Schooでこんなこと言ってたな」と思い出して反映しているので、以前より伝わりやすい資料が作れていると思います。また、知らないこと、知りたいことを辞書のように、気軽にSchooで検索するようにもなりました。様々な種類の動画があるので、何かしらヒットするが楽しいです。また、少しでも自分の力になればと思い、最近は経済系の動画なども見て、より興味を広げて学ぶようになりました。

齋藤さん:現在は経理担当からは離れましたが、また必要な場面がくることもあるはずと思い経済分野の学習を続けています。基礎的な部分からしっかり学べて、以前より確かな知識が身についてきたと実感しています。

独自の表彰制度「大分支社チャレンジ大賞」が学びを後押し

━━ 大分支社では、学習時間が長い方が多く所属されています。学びを推進するための秘訣があるのでしょうか?

花田さん:大分支社には「チャレンジ大賞」という独自の表彰制度があります。これは、プレゼンや資料作成、社内通信教育受講、資格取得など、自己のスキルを上げるための行動を点数化して上位者を表彰するものです。もちろんJR九州アカデミーもその対象で、年間80時間受講すれば点数がもらえる等の仕組みがあります。

齋藤さん:部署横断での若手有志の勉強会やイベント開催、SNSを活用したPR活動なども評価されます。多くの社員がこの企画を意識し、意欲的に活動しています。

花田さん:忙しい上司たちも時間をつくって勉強しているようで、資格取得でポイントを獲得しています。表彰制度があることで、自分もまだまだ勉強しなければ!と周りから刺激を受けています。JR九州アカデミーという学習できる環境を活用し、学習意欲向上を促す独自の環境が、大分支社にはあると思います。

将来のキャリアを見据え、先回り学習を!

━━ お二人は今後どのように学び、将来につなげていきたいと考えていますか?

齋藤さん:支社に異動になった時、事前学習・準備ができていなくて苦労しました。だから、常に先のことを考えて、未来への投資として事前に勉強しておくことの必要性を感じています。

経営大学院に参加して多様な方と交流する中で、一般社会のビジネスパーソンと自分自身を比較した時に、経営や営業において知識も実力も不足していることを実感しました。これからはSchooを活用しながらマーケティング等も勉強して、さらに広く活躍できるようになりたいと思っています。

花田さん:正直、以前は自分の時間やお金を使ってまで学ぶ必要性を感じていませんでした。しかし、キャリアを重ね人事異動を経験した今では、アンテナを高くし、視野を広げ、将来に備えて知識を増やしていくことの大事さを実感しています。

まもなく当たり前に生成AIを使いこなす若者たちが入社してくるので、時代に置いていかれないよう、積極的に学び続けたいと思います。


目標を立て、自発的に努力する人材を評価する大分支社。JR九州が2022年に発表した新しい人材戦略である「個の力の最大化」というテーマの実現に向け、着実に学びを後押ししているようです。

Schooはこれからも、社員一人ひとりが自分の人生に目標を持ち、目指すキャリアに向けた自律的な学習支援をサポートしたいと考えています。


■株式会社Schooについて

MISSION:世の中から卒業をなくす
VISION:インターネット学習で人類を変革する

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 Schoo広報X(Twitter)でも、note更新情報やSchooニュースを配信しています。 ぜひフォローしてください!