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「孫の世代にも残るような新しい産業を作りたい」——ミクシィ社復活の立役者、朝倉祐介さんは「人生の挫折」から何を学んだのか?

毎週水曜22時から生放送している「何を学べば○○さんのようになれるのか(通称なにまな)」。学び続けることで自分らしい生き方を切り開く20人に、 スクーアナウンサー中田有香と受講生が直接問う30分の授業です。

今回は、スタートアップなどの経営支援を通じて「将来世代のための新たな産業を創出する」シニフィアン株式会社共同代表、朝倉祐介先生の授業で語られた人生の転機や挫折から得た学び、これから目指す先についてご紹介します。

「他人の価値観ではなく、自分の価値観を大切に」。中学卒業後、騎手の養成学校へ進学

朝倉大介先生の大きな転機は、中学を卒業後。高校へは進学せず、競馬の騎手になるためにオーストラリアの養成学校に入ったことだと言います。高校進学率が95%以上と言われる時代。周りの反対などはなかったのでしょうか。

“たくさん反対意見をもらいました。普通、反対しますよね(笑)親も周りも、「またこの子が変なことを言いだした」という、そういう感じでしたね。当然、中学生だから普通にいったら、高校受験をして高校に入る。進学塾に行って一生懸命、勉強をしていたのですが、そのことについて「一体、何の意味があるのかな」といろいろ考えていたんです。

当時まだ中学生だった朝倉先生。いろいろ考えた末に、「高校に行くのは、良い大学に行き、良い会社に就職するため。ひいては、良いお給料が得られて、社会的なステイタスを得るためなのでは」という結論に行き着いたと言います。

“それって何のためだろうと思うと、世の中の人から見て、「あいつはうまくいっているよね」「幸せにやっているんじゃないかな」と、そういうふうに思われるためなのかなと。そこまで考えて「それは結局、他人の尺度で測った幸せじゃないか」と思ったんです。
自分の価値観や尺度ではないし、自身の幸福度合いには全く関係がないなと思って。自分にとって全く意味のないことだなと思ったんですね。ステイタスだとか、お金がもらえるだとか、そういったことよりも、本当に自分がやりたいことを貫き通すほうがよほど、自分にとっては幸せなんじゃないかなと考えました。

「周りの常識に合わせるよりも、自分のやりたいことを貫くのが一番良い」と考えた朝倉先生。当時、馬がとても好きだったこともあり、実力さえあれば年齢に関わらず活躍できる競馬の騎手になることを夢見て、単身オーストラリアへ行くことを決意します。

念願のオーストラリアへ。しかし、そこから、苦難の連続がはじまった

周囲の反対を押し切り、念願の騎手養成学校に通うことになった朝倉先生。しかし、ここで思わぬ挫折を味わうことに。体重面の問題で、わずか1年ほどで帰国せざるをえなくなります。

“競馬の騎手って、体重が重すぎるとなれないんですね。16歳のタイミングって、非常に背も伸びるタイミングですよね。背が伸びたら必然的に、体重も増えてしまうということもあり、体重がドッと増えたんです。
そうなると、減量が大変で。ある程度、軽い体重じゃないと、騎手の仕事を続けていくことができないんです。ずっと減量をしていたら最終的に、体脂肪が3%くらいになってしまって。これはもう無理だなと思って、諦めて日本に帰ってきたということですね。”

騎手を諦め帰国した朝倉先生は、北海道で競走馬の調教助手に転身。しかし、ここでもまた思わぬアクシデントが先生を襲います。

“調教助手をしていた頃、交通事故に遭いました。当時バイクに乗っていたんですが、左足を粉砕骨折して。肉体労働を続けられないような状況になってしまったというのが、17歳の頃ですね。精神的にも肉体的にきついですね。結局、3カ月ちょっと入院しました。足は信じられない激痛ですし毎日熱が40度ぐらい出るんです。熱が上がって下がってを繰り返し、非常に辛い時期でしたね。”

騎手を目指してから2度の不運に遭遇した朝倉先生ですが、こうした挫折にもめげず「またもう一回やり直せば良い」と心の中で再起を誓います。

骨折の痛みも癒え、退院した後は、専門学校で大学受験資格を取得し東大法学部に合格。在学中に、IT企業のネイキッドテクノロジーを起業します。大学卒業後は、マッキンゼーに入社。

その後再びネイキッドテクノロジーに戻り、社長兼CEOに就任し、2011年に同社をミクシィに売却。同時に当時赤字続きだったミクシィに入社します。その後わずか、1年半後に社長となり見事業績をV字回復。退任後はスタッフォード大学客員研究員に就任、と華々しい経歴を築いていきます。

新興企業の成長を通じて、孫の世代にも残るような新しい産業を作りたい

“これからは、新興企業の成長を通じて、孫の世代に残せるような新しい産業を作っていくことに貢献したいですね。新しい産業を作る道筋は、どういう形でも良いと思うんです。自分で起業するという人もいるでしょうし、会社に入って大組織で事業を推進するという人もいるでしょう。方法論はいくつもあると思うんですが、そこに何かしら貢献していきたいなというふうな思いを持っています。"

孫の世代に「おじいちゃんの世代のせいで、僕たちの国はこんなになってしまって嫌だな」と言われる状況は耐えられないと語る朝倉先生。次世代を生きていく人たちのためにも「自分ができることをやっていくだけ」と常に未来を見据えます。

授業内では、他にも「仕事で主体性を持つことの重要性」や、「ミクシィ再建の原動力になったこと」、「自分の正義を貫くために必要な視点」など朝倉先生の独自の思考が語られています。

また、受講生からの質問に対する先生の回答から、新たな気づきや発見があるからもしれません。気になった方は、ぜひ、Schooで続きを受講してみてはいかがでしょうか。

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