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学び手が「先生を選べる」ことにこだわりたい━━学生時代の違和感から「学びたい人がいつでも等しく学べる場」を目指して|平泉 達哉【Schoo新卒インタビュー vol.4】

平泉さんの目標は、「学びたい人がいつでも等しく学べる場」をつくること。自身は学生時代に恩師に恵まれた一方で、先生との相性が合わずに苦しむ友人を見てきたことで、学び手が「先生を選べる」学び場が必要だと考えるようになったそうです。

入社から一貫して、社会人向けオンライン学習サービス「Schoo」の生放送授業の企画・制作に携わり、3年目からはリーダーにも挑戦している平泉さん。スクーを選んだ理由とこれまでの挑戦と失敗、将来の目標について聞きました。

平泉 達哉 - 企画制作ユニット 企画第1TM リーダー
2021年に明治大学大学院理工学研究科を卒業。法人会員様向け収録授業のディレクターとして企画を磨き、現在は生放送コンテンツ制作ディレクターとして新しい生放送授業の学びのあり方について考えている。


「学びたい人がいつでも等しく学べる場」をつくるためスクーに入社

━━ まずはスクーへの入社理由を教えてください。

僕は小学生の頃から教師を目指していて、大学では数学の教員免許を取得しました。進路を考えるにあたって、自分の教育への興味がどこから湧いてくるのかを内省する中で、「学びたい人がいつでも等しく学べる場をつくりたい」という目標に辿り着いたんです。

就職活動を通してスクーを知り、「あらゆる障壁を取り除いてすべての人が学び続けられる世界を実現する」というミッションが僕自身の思いと重なると感じて、入社を決めました。

━━ 「学びたい人がいつでも等しく学べる場を作りたい」と考えるようになったのは、どんなきっかけがあったのですか?

僕は人生で2回、小学生の時と高校生の時に恩師と呼べる先生に出会えて良い方向に導いていただいたことがあるんです。でもその一方、高校時代のある友人が、数学の先生と相性が悪いせいで数学そのものを苦手になってしまったことがありました。当時の彼を見て、学ぶ気は大いにあるのに、自分では変えられない環境のせいで学びが阻害されてしまうことにもどかしさを感じ、この現状を変えたいと思うようになりました。

3年半で300本を超える授業を制作。「昼Schoo」をヒット企画にするまで、挑戦と失敗の連続

━━ 入社後はコンテンツ制作部門に配属になりましたが、どんな仕事を経験しましたか?

「Schoo」の授業を作るディレクターとして、授業内容の企画から構成、演出、出演者のアポイントメント、打ち合わせまでの各種ディレクションを担当しています。

1年目は主に有料会員様向けの録画授業の制作ディレクターを経験し、3年目からは生放送授業の制作担当になりました。2030年に必須となるAIリテラシーの授業を新たに制作したり、夜の時間帯以外でも生放送を実施するなど、これまでのSchooの良さを活かしつつ、新たな授業のカタチを模索中です。

━━ たくさんの授業を作ってきた中でも、特に成長につながったと感じる企画はありますか?

「昼Schoo」と言われる、お昼休みの時間の生放送授業です。今でこそChatGPTの授業は多くの方に見ていただき、人気コースの一つとなりましたが、元々Schooの生放送は夜が中心だったので、実は企画が始まった当初、「お昼の時間帯の生放送は受け入れられるのか?」というところは社内でも意見が分かれていました。

実際に放送をはじめたばかりの頃は、視聴者数や満足度の面で決して良い結果を出したとは言えませんでした。しばらくは伸び悩む期間が続いたのですが、生放送中に寄せられたコメントを分析して、受講生のニーズを探るなど、諦めずに改善を重ねたことで、少しずつヒット企画に近づいていきました。

また、現場の進行役を担う受講生代表や放送制作スタッフの皆さんは、その道のベテランの方が多いので、台本での言葉の選び方や、授業の進行の仕方、テロップの出し方、タイトルの付け方など、毎週細やかなフィードバックをたくさんいただき、それを一つひとつ吸収して反映させていきました。時には厳しく指導してくださった先輩方のおかげで今の企画ができたので、とても感謝しています。

━━ 平泉さんは理系の大学院出身ですが、院での研究経験が業務に活かせたと感じることはありますか?

大学院での研究で得た「分からない問題に向き合い続ける力」は、コンテンツ制作にも役立っています。

例えば、あるテーマで授業の企画を作ることになった場合、まずは“広く浅く” 調べながら、テーマの知見を深めていきます。そして全体像が明らかになったら、その授業を見る人のペルソナを作って、その人が抱える悩みは何なのか仮説を立て、その仮説を企画に反映させます。そして授業を公開してからも、ユーザーさんの反応を見ながら仮説の修正を続け、だんだんとユーザーさんが求める授業に近づけていきます。この仮説検証力は、特に理系の学生が強みとしているところだと思います。

はじめは消極的だったリーダー昇格。役職を得たからこそ企画者としても成長できた

━━ 3年目から、スクーでも異例の早さでリーダーに就任しました。メンバーをまとめる立場になってみて、率直にどう感じますか?

今年の1月に、主に生放送を担当する企画第1チームのリーダーに就任しました。このチームは新卒入社の後輩メンバーと僕よりも遥かにベテランのメンバーで構成されていて、ベテランメンバーにはいつも様々な面でお知恵をお借りしています。

正直に言えば、僕はコンテンツ企画そのものが好きで、リーダーという役職や肩書きに強い興味があるタイプではありませんでした。でも実際になってみると、リーダーという役職があるからこそ、コンテンツ企画者としても成長できるチャンスが増えました。

例えば、これまでは「どうすれば自分のコンテンツの評価が上がるか」という視点で具体的な施策を考えていましたが、リーダーとしてチームのKPIを追うようになってからは、「受講者数を増やすために一番大切な変数は何か」というように、企画というものについて一段抽象化した思考ができるようになりました。他にも、リーダーになったことで自分のものだけでなくチームメンバーの企画も見るようになり、他の人の作り方から学べることがたくさんあることにも気付けました。

業務が逼迫してしまうと自分の手元しか見えなくなってしまいがちですが、リーダーという立場になると、強制的に視座を上げて周りを見るようになるので、自身の成長にも繋がっていると感じています。

━━ リーダーとして、これからチーム内でどんな取り組みをしていきたいですか?

リーダーになったからといってみんなをまとめようと意気込みすぎると、僕の場合はうまくいかないような気がしています。きっと、メンバーも僕にその姿を求めていないと思うんです。なので、新卒入社の後輩メンバーには特に今あえて干渉しすぎないようにしていますし、結果としてみんな自主的にすごく成長してくれています。

個別の細かいマネジメントは僕の得意分野ではないと感じています。それよりも、新卒とベテランメンバーの交流機会を増やすとか、生放送の新しい作り方についてみんなで議論するとか、チームで発明を生むための種を僕が蒔いていきたいと思っています。

学び手にとっての選択肢を増やすことが、「世の中から卒業をなくす」ことに繋がると信じている

━━ 最後に、今後の目標を教えてください。

スクーへの入社の理由でもあった「学びたい人がいつでも等しく学べる場をつくる」という目標は今も変わっておらず、コンテンツ制作の業務をする中でより明確になってきています。

先生を自由に選べる学び場は、今の日本の教育制度では意外と多くありません。だからこそ、それができるというのはSchooの大きな魅力だと思いますし、色々な個性をもった多様な先生をテーマごとに探してきて、学びたい人が自分にあった先生を見つけられるようにするというのが、今僕に求められている「ディレクター道」だと思っています。


■株式会社Schoo

MISSION:世の中から卒業をなくす
VISION:インターネット学習で人類を変革する

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