誰もが人生を諦めずにいられる社会を目指して。人と人とを繋げる事業を企画したい|岩田 恵理子【Schoo新卒インタビュー vol.1】
21卒岩田さんの願いは「環境や出自などの過去に縛られずに、何度でも人生をやり直せる社会を創る」こと。人々の社会復帰を阻害する社会課題を解決するために、社会課題に向き合う人や組織に学びという武器を提供したいと考えています。
現在は組織開発コンサルタントとして「学び続ける組織作り」に携わる岩田さんに、スクーへの入社理由やこれから身につけたいスキル、将来のキャリアビジョンを聞きました。
「学びによって人生に前向きになれる社会を創りたい」社会復帰を阻害する社会課題を解決するためスクーに入社
━━ まずはスクーへの入社理由を教えてください。
私は過去に、身の回りの人が様々なきっかけで学校に通えなくなったり働けなくなる姿を見てきたことで、誰もが環境や出自などに縛られず、学びによって何度でも人生に前向きになれる社会を創りたいと思ってスクーに入社しました。
何らかの理由で人生につまづいてしまった人がもう一度前を向こうとしても、今の日本では経済環境の悪化や少子高齢化に伴う生活課題などさまざまな問題が複合的に重なって、その社会復帰を阻害する要因になっています。特に孤立的な環境にある人ほど抱えている問題は複数あり、思うように立ち直れない経験が重なることで「もういいや」と人生を諦めてしまうのです。
スクーは社会人教育だけでなく地方創生や大学DXなど、それぞれの領域で必要とされる社会課題解決に全力で向き合っています。私が携わる社会人教育事業の場合は、色々な社会の問題をビジネスで解決しようとしている人や組織に学びという武器を提供することで、社会の前進を加速させることに繋がっていると思います。また学びを通して人の可能性を拓くという意味では、すでに顕在化している社会課題だけでなくこれから起こりうる課題への予防にもなると感じています。
新卒3年目で、日本を代表する企業の組織開発支援を経験。自分の提案が企画に採用されたことも
━━ スクーに入社後、3年間でどんな仕事を経験してきましたか?
入社して始めの2年間は、法人向け研修サービス「Schoo for Business」(以下、「Schoo」)の営業担当としてお客様の「学び続ける組織作り」のご支援をしてきました。元々「Schoo」を導入した後の組織開発や人材開発の支援に強い関心があったので、当時の上長や人事に相談して2023年4月にCS(組織開発コンサルタント)に異動しました。
現在は大手企業様向け組織開発コンサルタントとして、社内に学習文化を作る施策の提案や実行支援を行っています。組織文化はすぐに変化するものではなく、地道な種まきを必要とする息の長い仕事ですが、お客様の「人を育てたい」「組織を強くしたい」という熱い想いにも刺激を受けながら、日々さまざまな組織と向き合っています。
━━ その中でも特に、岩田さんが成長するきっかけとなったと感じるプロジェクトについて教えてください。
ある大手企業様の新卒社員向け研修をお客様とスクーが共同で企画・推進したプロジェクトがあり、私は当時プロジェクトマネージャーをしていた先輩のサポート役として関わらせていただきました。
社会全体で若手人材の早期離職の傾向が強まっていることもあり、同社でも若手人材の育成は重要な項目の一つでした。そこで若手社員のキャリア不安を取り除くことを目的に、「繋がる広がる」をコンセプトとして、新卒同士で学びあいながらそれぞれのキャリアビジョンを広げる半年間のカリキュラムを実施しました。
━━ 新卒3年目にして大きなプロジェクトに参加することになったことで、意気込みも不安も両方あったと思います。チームの雰囲気や周囲のサポート環境はどのようなものでしたか?
私のような経験の浅いメンバーであっても、臆することなく意見や提案をできる雰囲気で、むしろアイディアを歓迎していただける環境でした。
この新卒研修のカリキュラムは、はじめに新卒の皆さんに自分の「キャリアアンカー」を知るための講座を受けてもらい、その結果が近い人同士で集合学習やワークショップを行うことで、繋がりながら学びあう場を提供するというものなのですが、実はキャリアアンカーを軸に設計することを提案したのは私なんです。
キャリアアンカーとは、個人がキャリアを選択・形成する上で最も重要視していて、譲ることのできない価値観や欲求のことです。「コンピタンス」・「動機」・「価値観」という3要素を深堀りして自分が「どのように」働きたいかを考え、それをキャリアを考える際の指針にします。
研修を企画する段階で、若手社員のキャリア不安がなぜ起こるのか、どうすれば解消できるのかを私なりに調べていた時にキャリアアンカーを見つけました。それをカリキュラムに盛り込むことを提案したところ、先輩や上長が「それいいね!」と受け入れてくださり、それ以降私もより積極的にプロジェクトに関わることができたように思います。
上長との「対話」を通して内面も成長。企業内大学での同期との学びあいも実務に活かせた
━━ プロジェクトを通して学んだこと、成長できたと感じることはありますか?
日本を代表する企業様と先進的な取り組みを作れたこと自体がとても貴重な経験でしたし、人材育成に熱い人事の方々と一緒にお仕事をできたことも有り難かったです。また、企画の立て方やプロジェクトの進め方といったスキル面はもちろん、内面的にも大きく成長できたと感じています。
実際にプロジェクトを進める中では、ワークショップなどの企画がなかなか予定通りに進まないこともあり、初めの頃は自分のモチベーションをうまく維持できず、「どうしてもっとちゃんと進まないんだろう」とどこか他責な考えを持ってしまっていました。
そんな時上長や周りの先輩方は、私の悩みやモヤモヤを受け止めた上で、どうすればそのモヤモヤは解消されるのか、どうすればプロジェクトが上手く進むようになるのか、一緒に考えてくださいました。そうして対話を重ねるうちに、「自分自身にできることから主体的に動いてみよう」というマインドに徐々に変わることができ、誰も手をつけていないボールを自分から拾いに行ったり、進行役の先輩のサポートを積極的に行うことができたように思います。
━━ スクーで新卒が得られる成長環境について、どう思いますか?
スクーにはダブルメンターを中心に新卒メンバーをみんなで育てようとする風土があります。実務の中でつまづいた時には、上長や周りの先輩が丁寧に向き合ってくれました。
育成の制度という意味では、スクーユニバーシティの中に新卒を対象にした「ビジネス基礎過程」があるのですが、そこで学んだことが役に立ちました。特に入社2年目のビジネス基礎過程は「巻き込み力」をテーマにした業務直結型のカリキュラムだったのですが、同期のメンバーと集合学習でインプットした後、それぞれの現場で実践したことを持ち帰って振り返りをするというのを1年間行いました。
効果があったトライをシェアしてナレッジ化できたり、逆に上手くいかなかったことはみんなで要因を分析することでPDCAが回し易くなりました。現場から一歩離れて客観的に自分の業務を振り返る機会があるのもありがたかったです。
将来的なキャリア目標は、「人と人とを繋げる事業を企画すること」
━━ 数年後やその先の、中長期的なキャリア目標を教えてください。
スクーへの入社理由でもあった「環境や出自などの過去に縛られず、何度でも人生に前向きになれる社会を創りたい」という気持ちは、今も変わっていません。例えば社会との関わりを自ら絶ってしまった人が、もう一度前を向いて社会復帰したいと思えるように。周りに頼れる人がいない、夢を応援し合える仲間がいないなど、社会的に「孤立」している人が、誰かに相談したり刺激を受けたりできるように。人と人とを繋げてその可能性を広げる事業を企画することが、私の長期的なキャリア目標です。
━━ その目標と、スクーでの今のお仕事はどのように繋がっていますか?
スクーの業務を通しての私のミッションは「学びあう組織」を作ることですが、これは言い換えると、社内の「学びの孤立」を解消することだと思っています。お客様のリスキリング促進を支援する中で、学びたいと思っていても一人ではなかなか続かなかったり、そもそも自分が学ぶべきものを見つけられないという声をよく聞きます。だからこそ「みんなで」学びあえるように、上司や同僚と学びを共有したりキャリアについてオープンに相談できる環境を整えて、学ぶ人を一人にしないことが私の役目であり、これは私自身のやりたいことにとても近いです。
「人と人とを繋げる事業を企画する」という大きな目標を叶えられるように、まずスクーで「学び」を切り口に、組織開発コンサルタントとしての専門性を身につけて成長していきたいです。
■株式会社Schoo
MISSION:世の中から卒業をなくす
VISION:インターネット学習で人類を変革する