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学芸員×通訳案内士×バスガイド。奄美大島で唯一無二のキャリアを築いた「学び直し」【Schoo受講生の学びストーリー】

急速なデジタル化の加速によって、ビジネスのあり方や求められるスキルが変化していく今、「人生100年時代」を生きる私たちは、自分のキャリアを自らデザインし、必要に応じて新しいスキルを「学び直し」していくことが求められています。

今回お話を伺った町さんは、学芸員の資格を持ちながら奄美大島でフリーランスのバスガイドをされています。活躍の場に合わせた知識やスキルを磨くために「Schoo(スクー)」を活用し、自律的な学びを大切にしています。

奄美の自然や歴史の語り手として、自分に足りない部分は自ら取りに行く!そんなモチベーションでスキルを掛け算していく町さんに、Schooの魅力やご自身のキャリアへの生かし方について、お話を伺いました。

*町 ゆかりさんプロフィール*
・沖縄県那覇市出身。大学時代は福岡で過ごし、学芸員の資格や中国語のスキルを取得。
・資格とスキルを買われ、首里城公園で学芸員として約10年間働く。
・ライフスタイルの変化を機に23年前に奄美へ移住。「奄美パーク」で学芸員として働く。
・今後は伝える側に回りたいと、5年前よりフリーランスのバスガイドとして奄美の魅力を伝えている。


「自分の言葉で伝える仕事がしたい」学芸員からバスガイドへ転身。

ーー学芸員からフリーランスのバスガイドへと異色の転身をされていますが、そのきっかけを教えてください

大学時代から学芸員を目指し、社会人になってすぐに、首里城の復元に関わる仕事をしませんかという話を受けて、首里城公園でオープン前から10年ほど学芸員として勤めていました。学生時代に中国への留学経験があり、その間は資料を探したりコーディネートするのに中国語が役に立ちました。

奄美大島で学芸員をしていた夫と出会って結婚し、奄美に来たのが2001年4月。ちょうど観光拠点施設である「奄美パーク」の立ち上げの時期で、こちらもオープン前から学芸員として働くことができました。

一旦こちらの仕事を辞めることになった時、ある程度学芸員としての経験を積んできたからこそ、これからはもっと自分の言葉で「伝える」仕事がしてみたいと思ったんです。

それで2018年に奄美群島地域通訳案内士の研修を受けて資格を取りました。ところが初めの頃は、せっかくいただいた仕事を「すいません、できません」って断ってしまっていたんです。外国語でいきなり人前で話すことにはまだまだ抵抗があって…。

そんなある時、新聞広告でバスガイドの研修があるのを見つけて参加しました。講師をされていたバスガイドの方が「自分のガイドを聞いたお客さんが島に移住してきてくれた」って言うんですよ。移住を決心させるほどの力がバスガイドにはあるんだと感動し、私もやってみたいと思いました。その気持ちのままにバスガイドの道へ飛び込んで、気付けば早いもので5年になります。

「人前でうまく話せない…」壁を乗り越える力をくれた「話し方」の授業

ーー様々な学びを継続することでキャリアを築いてきたのですね。町さんはいつから「Schoo」で学び始めましたか?

2018年5月、ちょうどバスガイドを始めたのと同じ頃です。奄美市の広報誌でSchooが無料で受講できることを知って(※)、「奄美市すごい!この内容が無料で受けられるなんて」と感激しました。ビジネスに役立つ幅広いコンテンツが豊富なので、会社や組織に所属しない個人でもいろんな学びができる点がいいなと思いました。

普段は、メールで生放送授業のお知らせが来たときに面白そうと思ったものをGoogleカレンダーに入れて、受講しています。生放送授業では、受講生がコメントを投稿できます。ライブ感があるし、他の人のコメントを見て「こんなふうに感じる人もいるんだな」と別の視点が学べておもしろいです。自分のコメントにいいねがついたり、メンションでコメントもらったりした時はやっぱりうれしいですね。

いつでも受講できる録画授業は、家事をしながらとか、ラジオを聴くような感覚で楽しんでいます。実務的な授業だけでなく、メンタルを整えるような思考術も学べるので、最近はSchooの授業が精神安定剤のような感じにもなっています。

※奄美市は2017年に株式会社Schooと遠隔教育システムを活用した地方創生推進の包括的パートナーシップ協定を締結。2021年には奄美大島内5市町村にサービスを拡大しています。
https://www.city.amami.lg.jp/dx/schoo/kyoutei.html

ーーこれまでに特に心に残った授業はありますか?

「元NHKアナウンサーが教える『心が動く話し方』」という授業です。

私はガイドで話すネタをエリア毎にエクセルに箇条書きで書いているんですが、この授業では先生が「箇条書きではダメ、話し言葉で書きなさい」と言っていました。それも息継ぎなしで話せる25文字くらいにまとめるのがコツだと。

話し方についても、「何を話すか迷った時はだらだらと喋るのではなく、とにかく黙って考えていることを見せる」などのコツを教えていただき、すごく刺さりました。本当にそうだよなって。

ーーバスガイドのお仕事に活かせましたか?

はい。バスガイドは面と向かってお客さんと話す仕事ですし、アナウンサーの方が生放送で話すのと状況は似ているんですよね。

初めは半信半疑でしたが、ひとまずガイド時に使う原稿を作り直したらすごく話しやすくなりました。きっとお客さんにとっても聞きやすくなったと思います。やっぱり原稿なしで話すのは乱暴だったなと感じました。ちゃんと自分用の話し言葉の原稿を作っておかないから緊張してうまくいかなかったのか、と。

私の仕事では案内先の観光地や施設はほとんど一緒で、同じ場所では同じ内容を話すんですが、毎回行き先の組み合わせや順番が違うから同じコースって意外とないんです。話す内容はコースに沿って、必ずしりとりみたいに繋がっていくように構成するので、それをあらかじめ決めていない時に緊張するんだなって気づきました。

Schooにはビジネスに関する幅広いジャンルがあるからこそ、ハマる授業があるのではないかと思います。バスガイドという仕事の中における大切なスキルを学ぶことができて、本当に感謝しています。

学んだ全てのことを活かして、自然とともにある奄美大島の文化や歴史を子どもたち世代に伝えたい。

ーーSchooを活用いただいて5年。町さんがこれから「学び」で実現したいことはありますか?

これまで学んできたことをすべて活かして、自然とともにある奄美大島の文化や歴史、平和の尊さを子どもたちの世代に伝えていきたいです。  

昨日も子供たちと一緒に田植えをしたんですけど、その合間に「田んぼのお米の幼稚園」というテーマの絵本を読み聞かせしたり、イモリの写真絵本を見せたりしました。奄美大島の醍醐味は、こういう自然と人が一体化した暮らしの素晴らしさだと思うんです。

自然と歴史文化は別々の分野に聞こえますが、例えば首里城だってヒノキとかイヌマキ、漆といった自然のものからできています。木がないとお風呂も炊けないし、ご飯も食べれない。自然がないと私達は生きていけません。そういう自然の尊さを子供たちの世代に伝え、感性を育てていくことは、私達大人の役割です。

中国語は今のところ通訳の場面でしか活かせていないんですけど、これからは子どもたちと文化交流をしたり、平和のための活動ができればと思っています。

それにはまだ足りない部分がたくさんあるので、Schooも活用しながらもっと自分を高めていきたいですね。

△米作りサークルで、田植え案内をする町さん

向上心に満ちた町さんは、奄美という離島においてもオンライン学習という選択肢でステップアップを叶えてこられました。学びを日々の生活に溶け込ませ、忙しくも心豊かに過ごされているようです。

歴史から学び、未来へ伝える。奄美を舞台にした町さんの夢に役立つ学びを、Schooがご提供できたらうれしいです。

<参考記事>

▼奄美大島のユーザーの「学びストーリー」


■株式会社Schooについて

MISSION:世の中から卒業をなくす
VISION:インターネット学習で人類を変革する

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