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すべての人が、学びによって自分の可能性に気づける世界にしたい。|三浦 友理

「子どもの教育に携わりたい」と思いながら、なかなか希望する仕事ができずに悩んでいた三浦さん。自らの本気を試すつもりで挑戦した保育士資格の勉強を通して、初めて「学び」そのものの楽しさと重要性に気づいたそうです。
「学ぶことと生きがいがリンクした」と語る背景にはどんな経験があったのか。また、子どもではなく大人の学びを支援するSchooに入社を決めたのはなぜか、聞きました。

三浦 友理 - カスタマーサクセス第2ユニット ユニットマネージャー
2014年に大手電気通信会社に新卒入社。システムエンジニアとして、複数省庁のITシステム構築に従事。その後、同職種で某コンサルティング会社へ転職。仕事に充実感を得ていた傍ら、以前から興味のあった子どもの教育を学ぶため、プライベートで保育士資格取得。大人でも楽しんで学び続ける自分の行動に面白みを感じ、「大人が学び続ける文化」を追求しているSchooに2020年2月入社。現在は、カスタマーサクセスのマネージャーとして従事。

子どもが学ぶ時のキラキラした眼差しに魅せられ、教育業界を志望

高校を卒業して特にやりたいことが決まっていなかったこともあり、一つのことを深く追求するよりも広く浅く色々なことに触れながら自分のやりたいことを導き出そうと考えていました。それで、心理学・文学・経済など幅広く学べる青山学院大学の社会情報学部に入学しました。

大学3年の時、所属していたゼミが主宰する子ども向けのプログラミングワークショップで、私が運営を担当することになりました。内容は、子どもの好奇心を活かしたゲームを作って、それを親子で楽しんでもらうためのサポートをするというものです。

ワークに取り組む子どもたちの様子を間近で見ていて、子どもの柔軟性や発想の自由さ、視野の広さを感じ、その無限の可能性に強く惹かれたんです。「子どもたちが学んでいる最中のこのキラキラした眼差しを、自分の手で増やしたい!」と思い、教育業界を志望するようになりました。

2社連続で希望した事業に携われず、人生の意味を見失いかける

大学ではプログラミングも学んでいましたし、当時は教育とITを掛け合わせた事業がそこまで浸透していなかったからこそ、その領域の仕事につきたいと考えて、新卒では某電気通信会社にエンジニアとして入社しました。当時はこれから教育事業の「通信×教育」の領域に参入していこうという時で、私もそれに関連する仕事を希望していました。教育とITの力を掛け合わせて時間や場所の制限なく学べる環境を作りたくて、履歴書に絵まで描いて面接官に力説したのを覚えています。(笑)

しかし入社してみると、待っていたのは希望とは全く違う官公庁の仕事でした。もちろん仕事にやりがいを感じる瞬間はありましたし、ビジネスパーソンとしての私の基礎を作ってくれた大好きな会社なのですが、やはり子どもの教育に携わりたい思いが強く、転職することにしました。

ところが、高校へのICT導入コンサル職のつもりで選考を受けていた2社目のコンサル会社でも、結局全く違う高速道路の仕事に割り振られてしまったんです。「どうして希望の仕事をさせてくれないんだろう?私の人生なのに、どうして会社の都合でこんなに左右されてしまうんだろう?」と、人生の意味を見失うまでに落ち込みました。

その一方で、自分自身に対しても内心で思うところがありました。それまで口では子どもの教育に関わりたいと言っていましたが、それを行動で周囲に示したことがなかったんです。環境に対して愚痴や文句を言うだけの「他責」の自分に気づいて、自分自身の夢に対する本気度合いを試す「試金石」のつもりで、保育士資格への挑戦を決意しました。

資格取得をきっかけに、「学び」そのものを楽しむ自分に気づく

保育士資格の勉強をする中で、驚きの発見がありました。「学びそのもの」を純粋に楽しんでいる私に気づいたんです。

当時TwitterやYouTubeなどで保育士資格の取得に必要な知識を教えてくれる人がいて、その人を中心にSNS上で同じ志の仲間がたくさんできました。実際には会ったことのない人たちとも支え合い励まし合って頑張ったあの時期は、とても充実していましたね。そういったSNS上での学び合いの繋がりが、「学ぶことはとても楽しいものだ」と思わせてくれました。

今になって振り返ると、私は勉強が嫌いだったこともあり、大学入試や就職といった局面をそれほど苦労せずに済ませてきたように思います。自分の力が全く及ばないところに手を伸ばして、それを掴むために必死で学ぶという経験をしてきませんでした。

だからこそ、学ぶ楽しさや壁を乗り越える喜びも知らなかったし、上手くいかない時もどこか他責で、愚痴を言ってばかりでしたね。今となっては少し恥ずかしい過去です。

そんな私が初めて、やりたいことができない現状を変えるために本気で学びに取り組んでみて、意識が大きく変わりました。「愚痴や弱音を吐く前に、まずは現実を変える努力をしよう。そのための手段の一つが学びだ。」と思うようになったんです。

もちろん、私生活を含めた全ての課題が学びで解決するわけではありません。でも、学ぶことで選択肢が増えたり、自分が置かれた環境への理解が深まれば納得感も生まれたりして、自分の悩みをコントロールできる領域が大きく広がります。自分の機嫌を自分でとれるようになるんです。

保育士資格への挑戦の中で、日々新しいことを知っていく喜びやワクワク感を感じて、学ぶことが自分の生きがいになりました。同時に、今まで学びの重要性を知らないまま生きてきたことへの恐怖も感じました。この時の気づきは、今でも私の人生のターニングポイントだったと思っています。

すべての人が学びによって自分の可能性に気づける世界にしたい

そんな時、当時Schooの法人事業部の責任者だった方と面談する機会があり、そこでかけられたある言葉が、私の人生を動かすもう一つの発見に繋がります。

子どもの教育に興味があると話した私にその方は、「子どもにいきいきと学んで欲しかったら、まず教える大人が楽しんで学ぶ姿を見せないと伝わらないよね。」とおっしゃったんです。学びの楽しさに気づいたばかりの私にとって、すごく衝撃的な一言でした。

「確かに、学ぶ必要性を感じていないような大人から誰が学びたいと思うだろうか。昔の私みたいな大人ばかりの世界では、子どもたちに前向きな未来はない!」そう思った私は、子どもたちの未来のためにも、まずは大人たちが前向きに学び続けられるようにお手伝いをしたいと思い、Schooへの入社を決意しました。

入社以降、本当にたくさんのことを経験する中で、少しずつ考えが広がってきています。子どもも大人も関係なく、行き詰まりを感じていたり、何となくつまらないなと感じている人たちが、学びによって目の前の道を切り開くことができるようにしていきたい。昔の私と似た人たちに、良い影響を与えられるような存在になれたらいいなと今は感じています。

それともう一つ、Schooのビジョンにもあるように、「自分に一番向いていること」を知らないまま人生を終えていくのは非常に悲しいことだと思います。そうならないために、誰もが学びによって自分の可能性に気づけるようにしたい。「好きか嫌いか分からないから、まずは学んでみよう!挑戦してみよう!」というのが当たり前の世界にしたいんです。そしてそれは、「世の中から卒業をなくす」ことができた未来で実現すると信じています。

今私はカスタマーサクセスユニットのマネージャーとして、社員育成を目的に「Schoo」を導入された法人のお客様の運用サポートを行っています。人事の方からは日々、「社員が全然学ばなくて…」というお悩みをうかがいます。

個人的には、学びに消極的な人たちにも共感できるんですよね。私自身、昔は学ぶことが嫌いでしたから。だからこそ過去の経験を活かして、1人でも多くの人が会社貢献のためだけでなく自身の未来のために自発的に楽んで学び続けられるよう、お客様の「学び続ける文化づくり」をお手伝いしていきたいです。

そして私自身も、自分に一番向いてることが何なのか、まだまだ模索中です。今後学びによってどんな出会いがあるんだろうって、毎日ワクワクしています。


株式会社Schoo
http://corp.schoo.jp/

MISSION:世の中から卒業をなくす
VISION:インターネット学習で人類を変革する

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