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「世の中のすべての人を“精神的に豊かに”したい」——リンクアンドモチベーション、麻野耕司さんは「人生の挫折」から何を学んだのか?

毎週水曜22時から生放送している「何を学べば○○さんのようになれるのか(通称なにまな)」。学び続けることで自分らしい生き方を切り開く20人に、 スクーアナウンサー中田有香と受講生が直接問う30分の授業です。

今回は、「これからの日本を変える経営者50人」にも選ばれた、株式会社リンクアンドモチベーション取締役、麻野耕司先生の授業で語られた人生の転機や挫折から得た学び、これから目指す先についてご紹介します。

人事コンサルタントから、「自社」の人事に。正直 “向いてない”と思った

リンクアンドモチベーションに新卒入社した麻野先生。3年目に「人事へ異動」したことが、一つの転機になったと言います。

それまで、組織人事コンサルタントとして仕事をし、現場仕事の楽しさを実感していた矢先の突然の異動。必ずしも、麻野先生の望んでいた異動ではなく、思いもよらぬ通達に正直「戸惑った」と当時を振り返ります。

異動の内示をもらったときは、めちゃくちゃ嫌でしたね。「うわー、俺、コンサルタントとして組織を変革しようと思っていたのに。」と。言葉が悪いんですけど、新卒採用のリーダーをやれと言われたので、「これから学生の相談とかにのるのか…。嫌だなあ。」って。
人の話とか、あまりきちんと聞けるタイプじゃなかったので。向いてないんじゃないかなと思って。異動を聞いたときは、すごく嫌でしたね。人事にあるまじき態度だと思います(笑)”

最初は「やりたくない」と思っていた人事の仕事。しかし、やっていくうちに、「すごく意義深い仕事」と感じるように。この「人事」へ異動の経験を通して、「自分探しよりも、自分創り」の大切さを学んだという麻野先生。

さらに、自分のやりたいことや好きなことをやろうと言う風潮があるなか、「自分のやりたいことが見つからない」と嘆いている人へのアドバイスとして、「仕事を選り好みせずに、まずは自分に巡ってきた機会に本気で向き合ってやってみては?」と、同じ悩みを持つ人へのヒントを示しています。

リーマンショックの影響で組織も業績もガタガタに…そこで味わった「挫折」から得た大きな学び

麻野先生が挫折を味わったのが、人事で新卒採用リーダーを務めたあと、これまた「望まない」異動で現場に戻った頃。不運にも当時、リーマンショックが起き会社の業績が悪化。

その立て直しを図るために、戦略立案に長けた麻野さんが抜擢され、営業チームの指揮を執ることになったと言います。その時の状況を麻野先生はこう振り返ります。

現場に戻ってからは、2年くらい全く業績も上がらず、組織は崩れ、退職は増え…みたいな感じで。逆に、僕がリーダーとして、僕の部門をボロボロにしちゃう2年間だったんですよね。
それは、自分としては大きな挫折で。
 
あるとき、組織状態とか、モチベーションを調査する僕たちのサービスがあるんですが、それを自社でもやるんですよ。そのサーベイを採ると、僕のチームは、他のチームに比べて、すごくスコアが低くて…。会社の満足度はそんなに低くないんです。仕事の満足度もそんなに低くないんです。職場の満足度もそんなに低くないんです。ただ、上司の満足度がすごく低いんですよ。”

業績は悪化し、組織は崩壊寸前…。立ちはだかる大きな壁を前に悩む麻野先生を、代表の一言が救ったと言います。

“代表と会長に呼ばれて「どうしたの?」と。状況を話したら。「1つだけアドバイスをやるよ。皆のモチベーションを大切にしろ。」と言われたんですよ。”

その一言を胸に、一念発起した麻野先生。今までは、会社の戦略を優先し、メンバーに寄り添えていなかったことを反省し、メンバーと真正面から向き合うようになったと言います。

そして、「皆のキャリアや人生にとって、意義のある役割や仕事を考えていきたいと思う」と正直な胸のうちをメンバーに明かし、それを実行。チームの雰囲気が変わり、「自走する組織」へと変化していったと麻野先生。

そこから、5年間で、10倍以上の売上を達成。組織状態も、モチベーションサーベイのスコアも、格段に上がっていったと言い、麻野先生はこの挫折を乗り越えた経験から、「モチベーションと組織」の重要性に改めて気付かされたとお話しされています。

組織を通して、すべての人々を幸せに

“僕は、組織というものを通じて、全ての人々を幸せにしたいなと思っています。人間って、いろんな幸せがあると思うんですよ。おいしい食事をして幸せとか、面白い映画を見て幸せとか。
でも、組織を通じて何かを成し遂げる喜びとか、組織を通じて誰かと繋がる喜びって、かけがえがないなと思うんです。”

これから成し遂げたいことについて、そう語る麻野先生。一方で、「人間を不幸にするのも組織」であり、職場の人間関係に悩むひとがいるという事実があるなか、組織の謎を解明し、「みんなが幸せになる組織」の在り方を追求していきたいと目を光らせます。

僕たちの会社が提供するモチベーションエンジニアリングという技術で、組織を通じて、人々が幸せになる技術をこの世界に残すことで、少しは、世の中が良くなることに貢献したい。そんなことを考えているんです。”

授業内では、他にも「どのようにして、採用ブランディングを図っていったか」や、「社員のモチベーション向上に重要な2つの視点」、「いい組織の条件」などについてもお話され、たくさんの学びが得られること間違いなしです。

また、受講生からの質問に対する先生の回答から、新たな気づきや発見があるからもしれません。気になった方は、ぜひ、Schooで続きを受講してみてはいかがでしょうか。

(編集・ライティング:青野祐治 @yuji_blfd

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