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新入社員が学び合う自律・自走コミュニティ「新卒学部2023」。若手世代による終身成長への挑戦【旭化成株式会社】

2022年12月より、国内グループ会社約2万人に向けた独自の学習プラットフォーム「CLAP(Co-Learning Adventure Place)」の運営を開始した旭化成様。そのメインとなる学習コンテンツにはSchooも活用されています。個人の学習の推進に加え、2023年4月からは、新入社員の学び合いコミュニティ「新卒学部2023(以下、新卒学部)」にも取り組まれています。

全社の人財戦略として「終身成長」を掲げた同社における、キャリア自律を目指す新しい世代の学びの形とは?新卒学部を卒業した入社2年目の水谷昌幸さん、河本奈々さんにお話を伺いました。

▼旭化成様のSchoo導入事例記事


*プロフィール(写真左から)
水谷 昌幸さん/旭化成 デジタル共創本部 CXトランスフォーメーション推進センター

社内のデジタル化推進の取り組みに興味を持ち、2023年入社。エンジニアとして営業マーケティングのDX推進を担当。「新卒学部2023」第1クールではプロフェッショナルゼミに参加。第2クールでは「DX知恵袋」を企画、ゼミ長も務めた。
河本 奈々さん/旭化成 鈴鹿製造所 人事部マテリアル領域所属
働き方に余白のある自由な風土の社風や人事職に魅力を感じ、2023年入社。旭化成鈴鹿製造所の人事担当。「新卒学部2023」によるゼミ活動では、第1クールでプロフェッショナルゼミを選択、第2クールは「女子相談室」を企画運営。ともにゼミ長を務めた。


入社してから直面した業務のスキルやキャリアの悩み

━━ 現在の業務内容や取り組んでいる学びについて教えてください。

水谷さん:営業マーケティングのDXを担当しています。営業部の方が社外の人たちとやりとりするシステムの開発や、BI(データに基づく経営戦略の意思決定)の推進をしています。大学院時代に学んだことを活かしながら業務に取り組んでいます。現在デジタル系の職種で、知識がないと何もできないので、ITに関する勉強をずっと継続して行っています。最近は、業務の傍らで業務整理についても勉強し始めています。

河本さん:製造所内の人事に関わる業務を担当しています。内容は主に3つあって、労務に関する問い合わせ対応、高卒人材の採用・育成、コミュニケーション円滑化といった組織開発にも関わっています。
学びについては、労働に関わる法律や人事職の成り立ちを、主に本でインプットしています。今の社会がどうやってできてきたのか、その構造を知りたくて。語学にも興味があるので、学生時代から勉強しているイタリア語は今でも継続しています。

━━ 社会人になってから、新たに自分の足りない部分や課題に気づくことはありましたか?

水谷さん:入社後の研修で、他の新入社員の知識や興味の深さに圧倒されました。とにかくレベルが高くて…。周りとコミュニケーションをとって情報共有し合うことで補ってきましたが、これからもっと自分でも学んでいかなきゃいけないなと思いました。

大学院の研究室は狭い世界でしたが、社会人になり業務を始めるとたくさんの人と関わり、いろんな部署から相談を受けます。各部署からの相談事項がバッティングした時に、どう落とし所を探すか、悩んだこともありました。その際は、なるべく対面でコミュニケーションを取ったり、念入りに会議の準備を行ったりすることで解決してきました。

河本さん:同じく私も、周りのレベルの高さを非常に感じます。同期はもちろん、先輩や上司も、それぞれが自分の軸を持ちながら仕事をしています。私には何ができるのだろう?どんな色が出せるのだろう?と焦る気持ちもあります。

そんな中でも、自分らしさの一つは、「教育」に強い思いがあるということ。教員免許を取得した時を思い出しながら、人事の仕事で高校生採用に携わる際には、先生からバトンを受け取るような責任感を大切にしています。 

━━ 入社2年目の今、今後のキャリアについて気になることはありますか?

水谷さん:今は目の前のことで精一杯だし楽しいのですが、これから先エンジニアとしてどのようなキャリアを辿っていくかということを時々考えます。その選択で職務内容は大きく変わってきますから。
私の部署は中途採用の先輩方も多いので、これまでのキャリアに関してどのように決断して行動してきているのかを聞かせてもらっています。

河本さん:学生時代に経験したベンチャー企業の長期インターンシップでは、目標設定から実現まで全て自分で決めてやっていました。だから自分が歩こうとする道はなんとなく想像できていたのですが、今は自分のキャリアパスを自分自身で想像しきれない部分があります。会社の組織規模が大きいということも理由だと思いますが、そこは少しモヤモヤしていますね。

ただ、上司や社外の友人と話すなかで、「自分で選ぶキャリアも大切だけど、『選ばれるキャリア』にも一定の魅力がある」という言葉が心に響きました。以来、自分で目標を描きつつ、想像もしていなかった素敵な選択肢にも出会えるように、目の前のことに全力で取り組もうと思えるようになりました。

部署も配属エリアも越境する「新卒学部」。同期の“つながり”が生み出す力が支えに

━━ 2023年6月〜2024年2月にかけて、新入社員の学び合いコミュニティ「新卒学部2023」の活動に参加されました。前半の第1クールでは、お二人はプロフェッショナルゼミを選びましたが、その理由や受講した感想を教えてください。

水谷さん:入社後、技術研修を受けるなかでどうやって勉強していこうか、と考えていたところにプロフェッショナルゼミが一番フィットしました。
リアルの研修だとかしこまりがちですが、オンライン集合学習なので短いカジュアルなコミュニケーションが取りやすく、参加者同士の距離も一気に縮まりました。

河本さん:私は自分とは違う思考や興味関心をもった人たちが集まりそうだな、と思ったことが決め手でした。入社直後からこんなに私たちに裁量を与えてくれる場所があるんだととてもワクワクしたので、ゼミ長に立候補して活動を引っ張る立場になりました。

また、全国のさまざまな地域の人たちが同じ時間に同じ講義を受けているのが、純粋に面白かったですね。日常業務では同期メンバーとの交流する機会もなかなかないので、この場が同期との貴重な接点になりました。 

━━ 第2クールは、自分たちでゼミを企画して運営されたそうですね。どのような思いで取り組んだのでしょうか?

水谷さん:僕は「DX知恵袋」というゼミを立ち上げ、ゼミ長を務めました。入社以来ずっと周りのレベルの高さを感じていたので、技術系で困った時はいろんな方とチャットで相談し合ってきました。それを同期というくくりの中でもっと広げていって、いろいろな人を巻き込んだら面白いんじゃないかと思ったことが立ち上げたきっかけです。「あなたが困った業務は他の誰かも困っている」というキャッチコピーを掲げ、情報共有し合うためのゼミです。

河本さん:第1クール期に、仲の良い同期とDE&I等の女性活躍推進に関する情報共有を進めていました。これをもっと多くの人に共有できたらいいなと思い、ゼミ長2人体制で「女子相談室」をつくりました。社内制度に対しても、意見を集約・発信していけたらと思っていました。

━━ 新卒学部の活動を通して、どのような気づきがありましたか?

水谷さん:同期とはいえそれぞれのバックグラウンドが違う中で、考え方やアウトプット、困りごとの違いに触れることができたのが面白かったですね。ややこしい社内の申請方法なども含めて、教えてもらったり助けあったりしながら、部署の縦横のつながりとは別のつながりが得られました。

河本さん:どうしても解決できないことを水谷さんのゼミに投げたら、一気に3〜4人から返答がきました(笑)。自分の所属外のゼミの活動ですが、DX知恵袋には私自身も助けられています。

ゼミで学んだ経験や、そこで得た同期のコミュニティは、きっと今後もふと立ち戻れる場所になると思います。新卒学部は卒業しましたが、女子相談室で学んだことに業務で携わった時、数ヶ月ぶりにゼミのチャットに投稿したら、メンバーのみんなも集まってきてくれて、久しぶりに意見交換ができました。ふとした時に集まりたいと思える仲間ができたことは本当によかったです。

新卒学部を卒業後も“学び”は続く。社員のキャリア自律に「Schoo」を活用

━━ 新卒学部を卒業後は、個人での学習にSchooを利用していただいているそうですね。

水谷さん:Schooの授業は、主に業務に直結する内容を選んで受講しています。Schooでデザイン思考を学んだ直後の会議で「こうやって発言した方が伝わりやすいかな」と思って発言の仕方を変えるなど、立ち止まって考えられるようになりました。利用する時間は、在宅勤務時の夜が多いですね。

河本さん:最近は、Schooでパワポの使い方や手帳の使い方などを学んで実践していますが、数ある授業のなかでも個性的で尖っている先生の授業が好きですね。話を聞くことで、社会やビジネスの現場で今起こっていることに対する自分なりの考え方をもつようになりました。日頃は車内や料理中などラジオ感覚で聴くことが多いです。あと、社内のメルマガも面白く、授業のおすすめが上がってくるとつい観てしまいますね。

━━ 具体的におすすめの授業があれば教えてください 

水谷さん:僕は「なぜ業務プロセスを見える化する必要があるのか」が特に面白かったです。誰でも最新技術が使える世界では、実行していること=「業務プロセス」が企業の一番の差別要因であり、人材・システム・データはプロセスを基に当てはめていくものだという考え方を学びました。

河本さん:私は「田中秀臣の最新経済ニュース」が好きで、よく視聴しています。田中先生がいい意味で講師らしくないというか、たまに投げやりな場面があって面白いんです(笑)。でも、数々の経験を鮮明に、かつ惜しみなく伝えてくださる所も含めて、唯一無二の講師だと思っています。自分が憧れるプロフェッショナル像にも近いです。ニュース記事を読むだけではわからない「見えない問題」など、時事問題について俯瞰的に勉強できる点がおすすめポイントです。

━━ 1年間の学びは、今後どのようにご自身に役立ちそうですか?

水谷さん:新卒学部を通して、人とのつながり、同期とのつながりの大切さを実感しました。わからないことがあった時に、誰に聞けば解決できるかの引き出しができたので、今後いろんなシーンで役立つと思います。

そして、今自分で学んでいる業務整理も、自分が得た知識で誰かの業務が楽になっているのを感じると、学びを還元できた喜びを感じます。そんなつながりや学びを継続しながら、今はとにかく目の前の業務を頑張っていきたいです。

河本さん:入社1年目でこんなにも学ぶ機会をいただけたことに感謝しています。新卒学部を含めCLAPは、学び続ける社会人でありたいと思っている私にぴったりの学びの場でした。これからもどんどん活用して、会社からの期待に応えられる人材になりたいと思っています。Schooを使った学びも継続していきたいですし、周りの人にもその良さを広めていきたいです。


社員が学び続けられるコンテンツを提供し、キャリア自律を支援することで社員一人ひとりの幸せな人生をサポートしようとする旭化成様。100年を超える歴史ある企業は、社員とともに変化し続ける挑戦を今まさに推進しています。

スクーはこれからも、挑戦し続ける企業に伴走し、学び続ける社会の実現に取り組んでいきます。


■株式会社Schoo

MISSION:世の中から卒業をなくす
VISION:インターネット学習で人類を変革する

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