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運転士の先のキャリアも見据え未来の自分に投資を——学び続けることが自信に。やりたいことを実現できる自分でいるために【JR九州アカデミー編②】

人的資本経営の重要性が高まる昨今、企業が人材育成を強化し、従業員一人ひとりの長期的なキャリア形成やそこに繋がる学びを支援する動きが増えてきています。企業内大学もそのひとつ。九州旅客鉄道株式会社(JR九州)様では、「Schoo(スクー)」が提供する約8,500本の学習コンテンツを活用し、個々人での学びと社員同士が学び合う場を創出するべく、2023年10月より「JR九州アカデミー」を開校しました。人材戦略で掲げる「個の力の最大化」の実現を目指しています。

今回は、JR九州の運転士であり、同アカデミーで学びを深めてこられた山下さんにインタビュー。2023年度のSchoo総視聴時間が370時間を超える山下さんに、同アカデミーに参加を決めた背景や、学ぶことで得られた効果、学び続けるコツや今後挑戦したいことを伺いました。

*プロフィール*
山下 英志郎さん(JR九州 大分支社 運転士)
鹿児島県出身。福岡の大学を卒業後、JR九州に入社。1年目に駅員、2年目に車掌を経験し、3年目に運転士の養成コースに応募。約10ヶ月間の研修や訓練を経て、現在は在来線の運転士として勤務しつつ、有志メンバーで行う職場の業務改善活動にも参加している。


事業の幅広さに惹かれてJR九州に入社

—— JR九州に入社したのは、電車の運転士を目指していたからですか?

意外に思われるかもしれませんが、実は運転士になろうと思っていたわけではないんです。僕は将来やってみたいことがたくさんあって、最近は特に、駅ビルのテナント誘致やイベントの企画・運営・管理等に興味があります。JR九州は駅ビルや飲食、広告等グループ会社も含め幅広い事業を展開しているため、入社したら様々な経験ができて面白そうだと思い入社しました。

—— 社会人になってから、どんなことを学んできましたか?

JR九州アカデミーが始まる前であれば、会社が提供している「オンライン英語塾」に参加して英会話を学んでいました。日本によくある駅直結の商業施設は、海外ではあまり見かけません。将来、新規事業として海外での駅ビル開発をやってみたいと思っているのですが、もしチャンスが来たとしても英語が喋れないと実現できないので、自分の可能性を閉じないために学んでおきたかったんです。

他にも会社の研修ではないですが、自分でYouTubeを見てパソコンの使い方やエクセル関数の基本的なところを学びました。

本社研修で痛感したスキル不足。挫折を経験し、学ぶ意欲に火がついた

—— JR九州アカデミーを知ったきっかけは何でしたか?

2022年度から新たに動画視聴型の社外研修が導入され、それに参加したんです。最初の動機は、単純に、面白そうだと思ったからです。Schooの動画は学生時代の授業に近い形式で新鮮でしたし、YouTubeと違って一つのサービスの中で幅広くいろんなことが学べるところが魅力的でした。その延長で昨年のJR九州アカデミーにも参加しました。

—— 学びの必要性を感じたきっかけや、ご自身の中で課題感のようなものがあったのでしょうか?

僕の中で意識が変わったのは、ちょうど2年前、運転士になった頃です。新規事業を含めて色々なことに挑戦したいという思いは入社以前からあったのですが、1年目で駅員をやり、その後車掌になるというところまでは当社で多くの人が通るキャリアの流れなので、特に何も思っていなかったんです。でも運転士になった時、「自分はこの先何年運転士を続けるんだろう?」「運転士の後は、何がしたいんだろう?」と考えるようになって。

そんな時にタイミングよく、新規事業立ち上げを学ぶ研修に参加したのですが、いわゆる有名大学を卒業した人や本社でバリバリ活躍している総合職の人たちに混ざってグループワークや課題を進めていく中で、自分のビジネススキル不足を痛感したんです。「ちょっとやばいな」と気付きました。「このままでは、自分がやりたいことはできないぞ。スキルがなければ、君には無理だと言われるだけだ」と。

自分で言うのはおこがましいですが、僕は駅員時代からそれなりに仕事ができる方だと思っていました。周囲からの評判や、運転士になるための試験をはじめ、入社してから受けた様々なテストもほとんどが成績上位だったので、どこかで「自分はできる人間だ」と勘違いしていたんです。この時の挫折のおかげで、学ぶ意欲に火がつきました。

自分の可能性を広げるために、あえて苦手な学科にチャレンジ

—— 今回開講されたJR九州アカデミーでは「プレゼンテーション学科」を選ばれていました。この学科を選んだのは、なぜですか?

将来、新規事業の開発にも携わりたいので、それを実現するには絶対にプレゼン能力が必要だと思ったからです。大学時代からプレゼンを経験してきた人や、本社で働いている人はやっぱり、場慣れもしているし上手だなと思います。僕の学生時代は野球一筋で、大学でもあまり真面目に学んでいなかったので、彼らに比べると言語化する力も全然ないし、これは鍛えなければと思って選びました。

▼山下さんおすすめ、「パワポ芸人」ことトヨマネ先生の授業

—— プレゼンテーション以外にも幅広く学ばれていますが、学習テーマはどのように決めているのですか?

僕の場合は学ぶことで引き出しを増やすことが目的なので、今までの自分だったら毛嫌いしていただろうテーマをあえて選んで受講してきました。

今の自分が面白そうだと感じるものは、きっと過去の自分もそう感じただろうから、これまでどこかしらで得てきた知識と被る部分があるはずです。だとすると、同じテーマばかり学んでも自分の武器や選択肢が広がっていかないので、その枠から出る必要があると思って。

とはいえ、はじめの頃は授業が始まって20分もすると集中が切れてしまって休憩を入れたりしていました。今年に入る頃には、だいぶ集中できるようになってきて60分の授業を丸ごと視聴できるようになりました。小さなことですが、これも自分の成長だととらえています。

貪欲に積み重ねてきた学びが「根拠のある自信」をくれた 

—— 苦手分野も含めて幅広く学んだことで、お仕事や生活の中で変化はありましたか?

Schooをはじめ、いろいろなことを学んできて、自分に自信を持てるようになったことが一番大きな変化かもしれません。それなりにたくさんの授業を見てきた自負もあるし、仕事の休憩中、周りがゲームをしている時に自分はSchooの授業を見てきたので、この「差」は確実にあるだろうと思うんです。

今思うと、元々あった自信は自惚れに近いものでした。新規事業研修で「できない自分」を突きつけられて一度落ち込み、その挫折をバネにして学び続けたことで、今度は裏付けのある確かな自信を持つことができた気がします。

その結果、いろんなことにチャレンジする精神というか、前までなら「自分にはできないからやめよう」となっていた場面も、「とりあえずやってみよう」と思えるようになりました。 

—— 学生の頃とは違い、社会人になるとどうしても学びと疎遠になってしまう人も多いと思います。山下さん流・学び続けるコツは何でしょうか?

まずは最初から目標を高く持ちすぎないことが大切だと思います。小さい目標達成を積み重ねていって、最終的に高い目標にたどり着けばいいと思います。学びの時間を新しく作るというよりは、仕事の休憩時間にYouTubeを見ていたのをSchooに変えてみるとか、家に帰ってテレビを2時間見ているとしたら1時間をSchooの時間にするとか、僕自身もちょっとずつ学びを習慣化させていったのが継続できたコツだと思っています。

もう一つは、アウトプットの場を作ることです。例えばプレゼンの勉強をしたとして、オフィスワークの人なら学びを仕事に活かす機会はたくさんあると思いますが、僕みたいな現場の人間だとなかなかそうはいきません。そのままだと引き出しを増やしただけで終わってしまうので、社内で研修があったら応募してみたり、機会を見つけてアウトプットするようにしています。 

—— 最後に、今後さらに学びたいことや挑戦したいことがあれば教えてください。

約1年間のJR九州アカデミーを経て自分の苦手が明確に分かったことと、それをしっかり補うことができたことは良かったかなと思います。

実は、この4月からビジネススクールにも通うことにしたんです。主にディスカッションやグループワーク中心の授業になるそうなので、財務などSchooで学んだビジネス知識を実戦に近い形で使ってみて、しっかり身につけて本物の実力にしていきたいと思います。


ご自身のキャリアの将来を見据え、Schooを活用し学びを広げていらっしゃる山下さん。学びによって自分の可能性をひらく楽しさが伝わってきます。

人材戦略「個の力の最大化」を掲げるJR九州様の人材育成に、スクーはこれからも誠心誠意伴走していきます。


■株式会社Schooについて

MISSION:世の中から卒業をなくす
VISION:インターネット学習で人類を変革する


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